寝起きに手足が動かない!甲状腺機能亢進症の周期性四肢麻痺とは?
周期性四肢麻痺は、バセドウ病などの甲状腺機能亢進症を
持っている男性に多く起こる症状です。その名の通り、
急に手や足に力が入らなくなり、動けなくなってしまいます。
周期性と言う名前がついていますが、度々起こることは
あっても、定期的に起こるわけではなく、
症状が出ても、たいていは数時間たつと元に戻ります。
戻ると言っても、はじめてなったときは驚きますよね。
朝起きたときに手足が麻痺して歩けなくなっていたり、夜中に症状が出ることが
多いようです。この周期性四肢麻痺は、甲状腺機能亢進症を持つ東洋人の男性に
多いのですが、なぜ多いのかは、はっきりと解明されてはいません。
自分がバセドウ病などの病気に気づいていない状態で、突然 手足に力が
入らなくなり、病院で診察・検査を受けたら甲状腺の病気が判明する人もいます。
原因は、甲状腺の機能が亢進しているときに、血糖値が上がることで起こります。
血糖値があがるとインスリンが働き出し、血液の中のカリウムを低下させます。
カリウム値の低下は、筋肉の収縮に関わるので、その結果筋肉に力が入らなくなり
歩けなくなってしまうのです。また、影響を受けるのは手や足の筋肉で、心臓など
他の部分の筋肉には症状が出ません。
自分が甲状腺機能亢進症とわかっている人は、その病気をコントロールし
甲状腺ホルモンの値を正常に戻せば、周期性四肢麻痺が起こることはなくなります。
手足が突然動かなくなってこのページにたどり着いた方は、病 院で詳しく
検査を受けることをオススメします。あわせて、当サイトのバセドウ病の
症状のページも見てみて下さい。
ここに当てはまる症状が多いと、甲状腺の機能が亢進し、ホルモンの数値が
上がっている可能性があります。周期性四肢麻痺は治せるものですから、
一刻も早く原因を突き止めてくださいね。