バセドウ病は更年期障害と似ている？違いは何？
バセドウ病は更年期障害ととても似ている・・・こんな話をよく聞きますね。
私も聞いたことがあります。ピンクレディーの増田恵子さんも
バセドウ病ですがはじめは更年期障害かしら？と思ったそうです。
発症する年齢が、更年期障害が出始めても おかしくない年齢の女性に
多いからかもしれません。バセドウ病は患者数が結構多い病気ですが、
更年期障害のほうが更にメジャーなのだと思います。
また、この二つは症状も似ている部分が多いです。疲れやすい、倦怠感、動悸、
のぼせた感じ、微熱などなど。明らかにまずいなとわかる症状なら初めから
何かの病気を疑うかもしれませんが、そうじゃないと更年期障害かなと。
ただ、この二つは症状は似ていますが、全く別のものですし、血液検査をすれば
バセドウ病かはすぐにわかります。甲状腺の腫れを自覚しているような場合は、
まず内科や内分泌科で、血液検査を受けた方が良いでしょう。
また、喉の根元あたりを触っても、腫れや喉の詰まる感じが無い場合でも、
家族や 親戚にバセドウ病や甲状腺の疾患をお持ちの方がいるなら、念のため、
検査を受けた方が良いのかなと思います。
バセドウ病と更年期障害の決定的な違いは、甲状腺ホルモンの数値や、
体の中に作られてしまう自己抗体の数値です。
これらは更年期障害だと特に異常は診られないと思います。
甲状腺ホルモンは、私達の体の新陳代謝や生命維持に欠かせないものなので、
このホルモンのバランスが崩れると、本当に体に様々な症状が現れます。
人によっては鬱かもと思うような、思い精神症状が出ることもあります。
2～3日ゆっくり休んだら、体の調子が絶好調になるなら大丈夫かもしれませんが、
バセドウ病は自然治癒は期待できない病気です。治療すれば健康な人と同じ
生活が送れるようになりますが、放置すると後に心不全のリスクがあります。
体調が優れず、病院で更年期障害と診断された人も、あまり良くならないようなら
1度甲状腺の検査を受けてみてください。万が一バセドウ病と診断されたら、
そこから治療が長きに渡り始まりますが、徐々に体調は良くなるはずです。
何事も「ちょっとおかしいな」と感じたら、早めに対処すると重くなりません。
バセドウ病もそうです。まだ症状が軽いうちなら薬も効きやすく、早く元気に
戻ることができます。