バセドウ病の治癒率は高いの？低いの？
バセドウ病になったり、大切な人がこの病気になると、
治癒率はとても気になるところですね。
ただ、実際に治癒率の正確な数字は、
なかなか確認できないと言うのが、本当のところのようです。
例えば、日本ではバセドウ病と診断が下ると、たいていの場合は
抗甲状腺薬の内服から治療が始まります。
診断が下ったときの患者さんの数値、症状の出方、
通院する医師の考え方によって、薬の量や検査の期間も違います。
初めは1～3ヶ月の間に一度血液検査を受け、抗甲状腺薬の量が適切か、
また副作用がないかなど、慎重に診ていくことになりますが、
効果の出方は本当に個人差があります。
バセドウ病の症状が軽く、比較的放置された期間も短いと、この抗甲状腺薬の
服用を一定期間期間続けると治癒率が高いと言われることもありますが、
これもかなり個人差があるので、数値にはしにくいのではないでしょうか。
また、ある一定の期間内服薬を続けても、なかなか甲状腺ホルモンの数値が
安定しないときは、別の治療法に変える医師もいます。でも、私の主治医は
内服と検査を繰り返しながら、減薬しつつ様子をみましょうと言うスタンスです。
この切り替えも病院や医師の判断で違ってきますので、
なかなか一つのくくりで治癒率を出しにくいのかも、しれませんね。
バセドウ病の治療の中で、最も治癒率が高いと言われているのが、
手術による甲状腺の摘出です。ホルモンを出し続けてしまう
甲状腺そのものを取り除くので一番確実にホルモン量を減らすことが出来るのです。
甲状腺ホルモンの量が減れば、当然亢進症もなくなり、
普通の人と変わりない体になっていきます。
ただ、この方法は治癒率はとても高いのですが、手術までには
医師とじっくり相談するのことが大切です。
それは、摘出手術は医師のさじ加減が大きく関係するものだからです。
全部、または一部の摘出で、甲状腺ホルモンの分泌をちょうど良くしなければ
なりません。全部を摘出する場合は、必然的にホルモン療法が必要になるかと
思いますが、一部の場合はうまくいくと亢進症は治癒し、内服も必要なくなります。
でも、ほんの少しでも多く取ってしまうと、後に低下症になり、ホルモン剤が
必要になるときが来るかもしれません。そのリスク等をしっかりと確認して
いろいろ相談できる、信頼関係も医師との間に必要になります。
バセドウ病はこうしたら必ず治ります、と言う方法は確立されていません。
そのため治癒率はけして高いとはいえませんが、コントロールしながら、
健康な人と変わらない生活を、送ることも可能です。
診断を受けたときは、少なからずショックもあると思いますが、
私のように何年も患っていても、元気に楽しく暮らしている例もありますので、
まずは内服薬の治療に専念してみてくださいね。
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