甲状腺クリーゼは、甲状腺機能亢進症の人は要注意!
甲状腺の病気、特に亢進症を持っている人意外は、
甲状腺クリーゼと言う言葉を知らない人が殆どだと思います。
甲状腺クリーゼは甲状腺中毒性クライシスとも言われ、
命に関わる危険な状態に陥って言いるということです。
なんらかの原因がきっかけで、甲状腺の機能がびっくりするほど
亢進した状態になりますが、明らかな定義はありませんし、
誰もがなるわけでもありません。
甲状腺クリーゼになる人は、たいていの場合、バセドウ病などの甲状腺機能
低下症を持っている方で、治療を受けていない人、または治療が十分で無かった
人です。100人に1〜2人位の割合で起こるとされています。
甲状腺クリーゼは、そんなに頻繁に起こるものではないですが、一旦発症すると
治療しても致死率は2〜3割、治療しないと致死率は5割から9割と言われる大変
危険な状態です。ただすでに亢進症の治療をしている人には、殆ど起こりません。
ですが、医師の治療方針を守らず、自分で投薬の量を減らしたり中断したり
している人は注意が必要です。特にバセドウ病は良く なったと思っても、
再発することが多い病気です。
実際に私も「もう大丈夫かな」なんて、行こう行こうと思いつつ、病院へ
行くのを先延ばしにして再発し、えらい目にあったことがあります^^;
今思えば甲状腺クリーゼにならなくて良かったです。
実際に甲状腺クリーゼが起きたときは、様々な症状が激しく出ます。熱は高熱、
下痢は止まらない、汗が滝のように噴出す、脈がバクバクと速くなる、
ショック状態など、明らかに普通じゃないとわかる感じです。
これらの症状が出るきっかけになるものは、怪我や手術、過度のストレス、
感染症、妊娠・出産がありますが、ポイントは前述の通り、
甲状腺機能の亢進をコントロールできているか、いないかです。
- バセドウ 病と診断され、治療をしていない・治療を勝手にやめた
- 体に甲状腺機能亢進症のような症状が出ている・甲状腺が腫れているけど、
血液検査など一度も受けたことが無い。
このような方は、甲状腺クリーゼのリスクが少なからずあると言えますので、
自分の体の状態を把握するためにも、病院での診察・検査を受け、
重篤な状態になる前に、適切な治療を受けましょう。