バセドウ病の治療をはじめると太るってほんと?
バセドウ病は食べても食べても痩せてしまう・・・でも治療を始めると太るらしい・・・
あなたもそんなうわさを聞いたことがありませんか?
確かにバセドウ病は、治療を始めると太ると言えると思います。
中にはバセドウ病の治療に使われる、メルカゾールなどの
抗甲状腺薬の副作用で太ると思っている人もいるようですが、
そうではありません。
甲状腺ホルモンが普通の人と同じように分泌されるようになると、
新陳代謝が普通になるからです。
私はバセドウ病と診断される直前は、食べても食べても痩せていきました。
真夏に暑さから食欲を無くして、食べれなくなったときより、体重は
少なかったと思います。
甲状腺の機能が亢進していると、常にフル回転で体が動いている状態です。
当然ですがエネルギーがどんどん必要になります。
ですから 無意識でも意識的でも、かなり食べてしまうと思います。
この食べている量より消費している量が多ければ、当然痩せていきます。
ただ、バセドウ病でも食べている量=消費している量なら体重はそんなに
変わりませんし、食べている量が半端じゃなければ、逆に太ることもあります。
バセドウ病は女性に多い病気ですので、食べても食べても太らないと言うのは、
ある意味夢のような状態と思う人もいます。
実際に私も、周りから羨ましいと言われたことがありました。
太るとわかっているから、薬を飲むのが怖いと言う人さえいます。
でも、健康じゃない状態で痩せていても、それはどうなんでしょうか?
バセドウ病の治療を始めるとなぜ太るのか?
私は甲状腺ホルモンの数値が正常に近づいていくと、それまでよりは太りました。
ただ、新陳代謝が普通になったからか、食欲も戻っていきました。
ですから急激に太ると言うことはありませんでした。
バセドウ病の患者さんの中には、薬を飲み始めて甲状腺ホルモンが徐々に
健康な人と変わらなくなったけど、食欲は変わらずに体重がどんどん
増えてしまった・・・と言う人が結構います。
体の新陳代謝の変化は目で見ることはできないので、
代謝が普通になっていても、今までどおりの量をなんの疑いもなく
食べてしまえば、当然ですが余ったカロリーは肉になっていきます。
こればかりは、食欲を自分でコントロールするしかありません。
もしかするとストレスの発散のために、無意識に食べることに気持ちが向いているのかも
しれません。
バセドウ病は落ち着くまで運動を控えて、と言われる人もいますから、
太るのが嫌なら、食べるもので調節するしかないと思うのです。
また、年齢によっては、バセドウ病に関係なく徐々に太ることもあります。
私も40を過ぎてから太りだし、バセドウ病ですがダイエットしました。
それについてはこのページで詳しく書いています。
もし良かったら参考にしてください。
まず何より大切なことは、抗甲状腺薬の服用でホルモンの数値を正常に戻すこと、
そして健康な人と変わらない状態になること、です。
健康ならダイエットもいろいろと出来るようになりますので。