バセドウ病とはどんな病気?
バセドウ病という名前は聞いたことがあっても、実際にどんな病気?
と言う方も多いかもしれません。
実は私も、若い頃同じバイト先の同僚の方が
バセドウ病でしたが、その頃はどんな病気か知りませんでした。
バセドウ病の方の約半数の人が、眼球突出と言って
目が前に出てきてしまう症状が現れると言われていますが、
後は目立った傷や症状など外見からはわからないことも多いので、
余計に知る機会はあまりないかもしれません。
バセドウ病は、甲状腺が血液中に分泌している甲状腺ホルモンが過剰に
分泌されることによって起こる病気です。甲状腺機能亢進症とも呼ばれています。
女性の方が男性より約5倍多く発症するといわれています。
甲状腺ホルモンは、人間の発育や成長にとても大切なもので、
エネルギーを熱に変える作用、精神活動、自立神経の働きを調節するなどにも
関わっているものです。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると、体の新陳代謝が活発になり、
いつも体の中がフル回転しているような状態になります。
たとえ寝ていても、からだの中は勝手に動きマラソンを走っているような感じです。
そして、体の調子が良いと勘違いしていつもより動いてしまったり、食欲が
かなり旺盛になりますが食べても太らないので、健康体な気がしてしまいます。
ですが、そんな状態が長く続くはずがなく当然ものすごく疲れてきます。
中には、まったく起きられなくなった経験をされている方もいると思います。
私も、自分の体がおかしいなと感じてから病院で検査を受けるまで
だいぶ時間がたっていたので、病院に行く寸前では、疲れて疲れて寝たきりでした。
バセドウ病の患者である私から、一言でこの病気になった感想を言うとすれば、
「あ〜なんてしんどい」そんな感じでしょうか。
ですが、放置せずに適切な治療を受ければ、普通の日常生活は
送れるようになる人が多い病気です。長い目で見て、あせらずバセドウ病と
一緒に生きる!と言う気持ちが大切だなと感じています。